「自分だからできることをしたい」と思った時、「でも、自分には得意なことがないな」と思ったことはありませんか?
「得意なことがない」と思っている人でも、必ず「得意なこと」はあると断言できます。
ただ、その得意なことに、あなたがまだ気がついていないだけです。
「得意なことがない」と思っている人や「得意なことを見つけたい」人のために、まったく新しい得意なことの見つけ方を紹介します。
そもそも、得意なこととは?
まず、「得意なこと」を探す前に、そもそも、どんなことが「得意なこと」なのかを考えてみます。
最も手なれていて自信があり、じょうずであること。また、そのさま。得手 (えて)
国語辞典によると、得意とは、「自分が自信をもってできて、上手であること」のようですね。
上手であることは、もちろん「得意なこと」ではありますが、わたしたちはもう少し広い意味で「得意なこと」を考えています。
得意なことは、誰かにとって役立つこと
多くの場合、「得意なこと」と聞いてイメージするのは、「多くの人にくらべて、すごく上手にできること」だと思います。
しかし、あなたが「得意なこと」を見つけたい理由が、「自分だからできることをしたい」のであれば、あなたが活動するコミュニティで「役立つこと」は、多くの人の中で群を抜いて上手でなくても、それは「得意」と言っていいのではないでしょうか?
たとえば、重量挙げのオリンピック選手に比べて力持ちではなかったとしても、コミュニティの中で「重いものを運ぶ」ことで役立てるなら、「わたしは、重いものを運ぶのが得意」と言えるでしょう。
家族、職場、お母さんたちの集まり、趣味の集まりなど、どんなコミュニティでもいいです。「自分が役に立てている」という喜びがあるものを、「得意なこと」ととらえてみませんか?
得意なことの種類
コミュニティの中で、誰かの役に立てる「得意なこと」には、大きくわけると2つの種類があります。
1.生まれつき持っている能力
天性的に身についている、人よりうまくできる能力は、自分が「当たり前」にやっているため、自覚しにくい「得意」かもしれません。
2.好きで、自分がやり続けられること
好きでやり続けてきたことは、一度もやったことのない人よりも、上手にできて、人の役に立てるはずです。
「得意なことがない」人はいない、その理由とは?
「得意なことがない」人はいません。必ず人には、得意なことがあります。
その理由を、説明しますね。
人は必ず、誰かの役に立っている
人は様々なコミュニティの中で生きています。
得意なことが、誰かにとって「役に立つこと」であると考えると、天性的な能力にせよ、好きでやり続けられることにせよ、その能力を使って、人の役に立てることがあるはずです。
天性の能力がなくても、好きなことはある
もし、人よりも足が速いとか、絵が上手いといった、一般的にイメージする「得意」がなかったとしても、「好きでやり続けられること」は、ありませんか?
人間は自分の好きなことや、やりたいことを表現したい生き物です。そのため、「好きでやり続けられること」が、あなたにもきっとあるはずです。
もしかしたら、「好きなことなんてない」と思った人もいるかもしれませんね。
「好きなことがない」と思った人は、自分が好きなことを忘れているだけです。そんな方は、まず「好きなこと」を思い出す、見つけることから始めてもいいかもしれません。
あなたが「得意なことがない」と思う理由
人には、必ず得意なことがあるはずなのに、なぜあなたは「得意なことがない」と思っているのでしょう?
その理由は、「得意なことを探そう」と思ったとき、周りの人に比べて「優れているところ」「うまくできること」を自分の中で探そうとするからです。
「好きでやり続けられること」があったとしても、人と比較した時に、「だれでも、この程度はできるし」と思ってしまうと、好きなことを「得意」と言わなくなってしまいがちです。
また、天性の能力の中から「得意」を探そうとする場合も、裁縫が上手、文章が書くのがうまい、計算が早いなど、わかりやすい能力で得意なことを探そうとして、「人よりコレといった得意なこと=上手くできることはないな」と判断してしまうんですね。
得意なことを、まだ経験したことがないのかも?
でもそれは、あなたがこれまで経験したことのなかから探そうとしているから、得意なことが見つからないのです。
今、「得意なことがない」と感じるのであれば、きっとそれは、まだ経験したことのないことに、あなたの得意が隠れているということ。
あなたには、まだまだ伸びしろがある、可能性があるということですね。
どうやって得意なことを探せばいいの?
未経験のことに得意なことが隠れている場合、探すのはちょっと大変そうですよね。
やったことのないことに、片っ端から挑戦して、得意なことを探さなければならなくなりますから。
でも、そんな風にやみくもに得意なことを探しにいかなくても、とても簡単な方法で、自分の得意を見つけることができます。
自分の体に注目して、得意を見つける
自分の体に注目すると、自分では気付かなかった「得意なこと」が見つかることがあります。
人は、何かをするときに主に5つの器官を頼って使っています。それが、目、耳、鼻、口、皮膚(手足)です。
そして、手が上手に使える人、目が上手に使える人など、人により上手に使える器官が異なります。(一方で、あまり上手く使えない器官もあります)
「自分が、体のどの器官を上手に使えるか」がわかると、人より上手くできること=得意なことを圧倒的に探しやすくなります。
なぜなら、「手」が上手に使えるとわかったら、「手」を使うことに絞って試してみればいいからです。
実際に、「手」が上手に使えるとわかって、それまでやったことはなかったけれど「そういえば、油絵を書きたかったんだ!」ということを思い出して、油絵を描き始め、ついには画家になった方もいます。
こんな風に、体の上手な器官を使えることがわかって、「やりたかった」ことを思い出したり、「やってみたい」ことが思い浮かぶ場合もあるでしょう。
体から知る得意なことの例
ここで、体の器官別の得意なことの例を紹介します。
目が上手に使える場合
・教科書の内容をイメージとして記憶し、暗記が得意
・人の気持ち読み取るのが得意
・頭の中のイメージの描写が得意(道案内が得意)
・見た目に美しく、美味しそうな料理が作れる
・塗り絵が上手
・絵本の読み聞かせで、本が逆さでも文字がスラスラ読める
耳が上手に使える場合
・楽譜がなくても一度聞いた音楽を、演奏できる(耳コピが得意)
・外国語の発音がいい
・人の真意を、くみ取るのが得意
・耳から学習するのが得意(音読やリスニング)
・聞いたことを忘れない
鼻が上手に使える場合
・人の雰囲気をかぎ分け、第一印象で、人柄を把握するのが得意
・繊細なにおいを嗅ぎ分けられる
・物の良し悪しの選択に失敗がない
・匂いから、料理が美味しいかどうかわかる
・怪しい人かどうかがわかる
口が上手に使える場合
・スピーチが得意
・電話営業が得意
・イメージを言葉化するのが得意
・繊細な味がわかるため、味見で調味料が言い当てられる
・物事をかみしめるように深く考えられる
手が上手に使える場合
・文章を書くのが得意
・編み物が上手
・マッサージなどの施術が得意
・写真撮影が得意
・思考やイメージを絵で表現できる
足が上手に使える場合
・訪問営業が得意
・フットワークが軽い
・自分が立っている場所のエネルギーがわかる
・ダンスが得意
・歩くとインスピ―レーションが得やすい
皮膚が上手に使える場合
・場のエネルギーを肌で察知する
・人の気持ちが皮膚感覚でわかる(感覚的にわかる)
・自然に触れると、エネルギーがチャージできる
・物事の選択を肌感覚が頼りになる(自分にとっての良し悪し)
・芸術も肌で感じとれる(鳥肌が立つ)
・空気感を読み取れる
得意なことを見つけるまったく新しい方法
「体のどの器官を上手に使えるか」を知るためのワークがあります。
それが、アイアイ・アソシエイツで開催しているコーチングフォーセルフです。
コーチングフォーセルフでは、哲学をベースにした「自分を知る」ワークを通して、5つの器官のどこに頼っているかを知ることができます。
「まさか、自分にこんな得意があったなんて!」と驚く人が続出していますので、ご興味があったら、ご案内をご覧ください。
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