かっこ悪い自分が愛おしくて泣けてしまった

会社員時代の私は、がむしゃらに働く自分が誇らしいと考えていました。
労働時間が長いから当たり前なのですが、給料もそれなりにもらえていたので、自分にはそれだけの能力と価値があると思い込んでいたのです。

今思えば、異常とも思える働き方で、ただただ家と会社を往復し、目の前の業務をこなし続ける毎日。

忙しさの中で、ひとたび何か起これば、それはいつも他の「誰かのせい」で、自分の正しさになんの疑いも持たずにいたように思います。

そんな暴走列車のような私は、いつしか心も体も家庭も置き去りにしてしまい離婚を経験し、退職して、気づけば人生を完全にリセットしていました。

そんなこんなで一年が過ぎたある日、アイアイ講座と出会うことになりました。

きっかけは、当時付き合い始めたパートナーの
「人数が足りないから参加してくれない?」という一言でした。

人生のモラトリアム時期だったので、時間はありましたし、何か変化のきっかけが欲しかったのかもしれません。

二つ返事で参加を決めました。

とはいえ、当時の私は、「アイアイ講座ってちょっと胡散臭くない?」「いわゆる自己啓発でしょ?」
などと内心ちょっぴり思ってもいたのです。

講座に参加中も、独特な言葉のチョイスにいちいち引っかかるし、意味がわからなすぎて眠くなったりするし、全く不真面目な参加者でした。

特に自覚できるような劇的な変化も感じられずに講座も後半に差し掛かった頃、ある日、突然、昔の自分が笑えてしまって仕方がなくなりました。

あれ?あのイケイケGO!GO!な自分は
実は「能力が無いから」がむしゃらにやらざるを得なかったんだ!

実は「能力の無い自分、自信の無い自分」を隠そうと必死だったんだ!何か笑える!!!と。

そして同時に、多分、きっと隠せていなかった、周りから見たらバレバレだったのだろう、ということにも気づきます。

もう、笑えるやら、恥ずかしいやら!
こんな恥ずかしい自分に気づくくらいならアイアイなんてやらなきゃ良かった・・・

と、昔の自分なら考えたでしょう。

でもその時は、なぜか、かっこ悪い自分が愛おしくて泣けてきてしまったのです。

なんだ、いいじゃないか、できなくたって。
できないから頑張っていただけじゃないか。
そんな自分でもいいじゃないか。

自分を丸ごと良しとできた体験でした。

それからは、ついつい「よく見せようとする自分」が出てきても、隠すことはなく(というか出来ず!)
ありのままの自分でいることが当たり前になっていきました。

すっかりポンコツな自分を良しとしてしまったのですが、友人からは「前より気さくになった」「昔より柔らかくなった」と言ってもらえます。

何より、できない自分を隠す必要も、責めることもないので、楽に生きられるようになりました。

かれこれ10年近く前の出来事ですが、アイアイに誘ってもらったことは、ラッキーだったと感謝しています。
おかげさまで、今でもそのパートナーとは、楽しく人生を歩んでいます。

あなたの人生に、あなたは存在していますか?

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