苦手なことがあると、「克服したい」と思う場合が多いですが、果たして苦手は克服しなければならないのでしょうか?
「苦手は克服しなくてもいいのでは?」という視点から、苦手なこととどう向き合えばいいのか、その対処法などについてお伝えします。
苦手って一体なんだろう。苦手を克服する前に知っておきたいこと
あなたは、苦手を克服したいと思っていますか?
もし、そうなら、ちょっと待ってください。
苦手ってなんだろう。
なぜ苦手なんだろうって思いませんか?
あなたの苦手の原因を考えてみましょう。
どんなことに苦手を感じますか?
人と話すのが苦手
電話が苦手
書くのが苦手
伝えるのが苦手
読書が苦手
これらの苦手が、実はあなたの体に由来している場合があります。
たとえば、
「話す」は、体のなかで口を使いますね。
「書く」は、手。読書は「目」と言ったように、人が何かを行うとき、体のいずれかの器官を使っています。
体の器官は、人によって上手く使えるところと、あまり上手に使えないところがあります。
もし、「電話だと上手く伝えられないから苦手」な場合は、あなたは「口」を使うのが得意ではないのかもしれません。
また、「読書をしても、内容が全然頭に入ってこない」場合は、「目」を使うのが得意ではないのかもしれません。
苦手な原因が体の器官に由来する場合は、残念ながら、頑張っても頑張っても、なかなか苦手を克服できない可能性があります。
苦手を克服するのではなく、得意を見つけよう
苦手なことは誰にでもあります。
ですが、その逆の得意なこともあるはずです。
電話で話すと伝わらないのに、手紙にするとよく理解してもらえる。
本を読んでも頭に入らないけれど、朗読してもらうとスッと内容が入ってくる。
なんとなく思い当たるところが、ありますか?
こうした場合、人間の体のどこを使っているかを考えてみましょう。
電話が苦手で手紙だと上手くいく人は、「口」はあまりうまく使えていないけれど「手」が上手く使える人なのかもしれません。
読書が苦手で、朗読だと理解しやすい人は、「目」はあまりうまく使えていないけれど「目」が上手く使える人なのかもしれません。
こんな風に、人は、苦手(不得意)なこともあれば、同じように得意なこともあります。
苦手はもう苦手なので、無理をせず、得意を伸ばすことに意識を向けてみてはいかがでしょうか?
苦手なことを克服することにエネルギーを使わず、困っていることを得意なことで解決できないか考えてみる。そんな視点を持ってみる。
苦手を克服するより、自分の得意を探してみた方が楽しいと思いませんか?
自分の得意を見つけるヒント
自分は相手に何かを伝えたい時、何で伝えているのか?
ここを観察してみると、得意なことは、これかなって思い当たるかもしれません。
もし思いついたら、意識してみてください。
そういえば、文字によるメッセージより、直接話した方がわかりやすい。
となると、耳を使って情報を取り込んでいるのかもしれません。
文字で見た方が良い人に、声を大きくして、ベラベラ長々話してもなかなか通じないと思います。
さて、ご自身はどうでしょうか?
耳や目、手、口、など、人は体を使う事で、活動しています。
得意を知らずに、苦手だけを克服しようとしても辛いだけです。
考えれば考えるほど難しくなるので、「得意はなんだろう」と問いをかけてみてください。
話すことより書くことが得意だったり、必ず得意なことはあるはずです。
意識をしないと、ただ苦手と思ってずっとそう思ってきてしまうのですが、自分は体のどこを使うのが得意なのか、これがわかると、とても楽になります。
得意を伸ばすと、苦手も克服できる?
得意を伸ばすと、自ずと苦手は無くなったり、意識しなくなります。得意なことを生かして、困っていたことを解決できることもあるからです。
また、克服しなくても、自分の苦手と得意がわかっていれば、相手に「自分が何が得意で、何が苦手か」を伝えることができます。すると、コミュニケーションがスムーズになったりします。
たとえば、相手に自分の思いを伝えるのは、必ずしも苦手な事を克服してやるのではなく、得意を見つけ、得意で伝えた方が、相手にもわかりやすく伝わるはずです。
体の得意を知る方法
苦手なこと、得意なことは、体の器官が関係しているとお伝えしてきました。
あなたが体のどの器官を使うのに長けているのか。体の得意を知る講座を、アイアイ・アソシエイツで開催しています。
これからの人生を苦手を克服することに一生懸命になるのではなく、得意なことを伸ばして、自分を生かしていきたいと思う方のお役に立てると思います。